ひざコラム

【医師執筆】自宅でできるひざの痛みの対処法① 膝が腫れて熱を持っている時

安静にする

膝痛が強くなり、膝が腫れて熱を持っているときには、膝関節の中の滑膜(かつまく)が炎症を起こしています。膝の痛みが強くなっているときには、痛みがある程度おさまるまでは安静を保った方がいいでしょう。

膝が痛いからと言って全く動いていけないわけではありません。ADL※1)を保つことも大切ですから、痛くない範囲で膝を動かしたり、軽く膝を曲げたり伸ばしたりしましょう。家の中で、トイレに行ったり、家のなかで動くことも膝を動かす運動になっていますが、出来るだけ痛みが出にくい動作を心がけてください。

ADL(日常生活動作)とは

日常生活動作(ADL)とはActivities of Daily Livingのことで、ADLのAはアクティビティー(動作)、DLはデイリーリビング(日常生活)を指します。日常生活を送るために最低限必要な日常的な動作で、「起居動作・移乗・移動・食事・更衣・排泄・入浴・整容」動作のことです。

出典
健康長寿ネット『自立生活の指標:日常生活動作(ADL)とは』

痛みの原因について

変形性膝関節症の場合は、体重をかけたとき、膝を強く曲げ伸ばしした時に膝の痛みが強くなるのが特徴です。じっとしている時も膝が痛い時は、痛風、偽痛風、関節リウマチ、化膿性関節炎、骨壊死などの可能性がありますから早めに整形外科を受診してください。

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膝を冷やす

膝が痛い時、腫れて熱を持っていれば膝を冷やしましょう。膝が激しく痛むときは膝関節の中の滑膜が炎症を起こしているからです。冷やすときは氷嚢(ひょうのう)を使いましょう。氷嚢がない場合はビニール袋に氷をいれてタオルで包んで用いても構いません。15分から20分かけて膝を冷やすことを、一日三回おこないましょう。これを毎日おこなえば、徐々に腫れや熱感がひいて膝の痛みがおさまります。

上記2つの方法をおこなって、ひざの腫れが落ち着いてからの対処法を次回説明します。

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